クローン病と診断されたとき、多くの人がまず感じるのは「不安」と「混乱」です。

検査結果や診断基準、薬の説明を聞いても、どこか現実味がなく、 「本当にこれでいいのだろうか？」と疑問が残る――。

そんな気持ちになったことはありませんか？

わたしも同じ経験をしました。

薬を飲んでも症状（下痢や腹痛、倦怠感）が続き、 食事を変えても改善しない日々。

“治療を受けているはずなのに良くならない”という現実に、 いつしか医療そのものへの信頼が揺らいでいきました。

まずお伝えしたいのは、医療に不信感を抱くことは悪いことではありません。

それは、あなたが“自分の体を大切にしたい”という意志を持っている証拠です。

クローン病の治療は、薬や手術だけでは完結しないこともあります。

体質や生活、ストレス、心の状態―― それぞれが複雑に絡み合い、症状の出方も人によって違います。

医師にすべてを委ねるのではなく、 「自分の体の声を聞く」という視点を持つことが、 本当の意味での“回復”のはじまりかもしれません。

現代医学では、クローン病の原因はまだはっきりと分かっていません。
免疫異常・腸内環境の乱れ・ストレスなど、
複数の要因が重なって発症すると考えられています。

ここで大切なのは、
「原因が分からない＝治らない」ではない、ということ。

医学の限界を感じたときこそ、
体と心のつながりを見つめ直すチャンスでもあります。

医療に不信感を抱くとき、
私たちは「信じる対象」を見失っていることが多いです。

本当に大切なのは――
医師でも、薬でもなく、
あなた自身の“内なる感覚”を信じること。

体調の変化を丁寧に感じ取り、
「今日は何を食べたら楽か」
「どんなときに下痢や痛みが出やすいか」
そんな小さな気づきを積み重ねることが、
最終的に“自分を信じる力”につながっていきます。

クローン病は、確かに簡単な病ではありません。

でも、治療や薬に振り回されるだけではなく、
自分の体と心を理解し直すことで、
確かに“回復への道”は見えてきます。

医療に不信感を抱くあなたへ。

信じるものを外に探すのではなく、
あなた自身の中にある“感覚”を信じてください。
それが、クローン病とともに「生きる」ための第一歩になります。